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目次へ戻る 定額郵便貯金は、遺産分割の対象か? 金銭債権でも、分割されない例外事例 (最判平成22年10月08日)
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● 『相続法 (第4版)』 潮見 佳男 著 有斐閣 (2011年) 著名な大学教授が執筆の、学部生・司法試験受験生向け教科書。本腰をいれて、相続に関する知識を得たいのであれば、この一冊。この水準の内容を理解しておけば、弁護士と同レベルの知識を得られることになります。 ただ、あくまでも実体法を対象としたテキストですので、裁判手続きにどのようにして乗せていくのか等、具体的な手続きについては不十分です。その為、副読本として、手続きの流れにそって説明や記述がされているマニュアル本を用意しておきましょう。 ● 『定年前からはじめる 相続・遺言・不動産対策』 灰谷 健司・三菱信託銀行 シニアライフ研究会 編著 日本経済新聞社 (2003年7月) 本屋さんなどではよく並んでいる類のいわゆる教養としての相続対策本です。本書は、かなり古く(既に絶版)、各種制度について変わっている部分もありますが、相続トラブルの本質については変わらないので、入門書として図書館などで手にとってみてはいかがでしょうか。 この本の興味深い点は、いわゆる「相続信託」なるものについて、それを業務の柱の一つとする信託銀行が触れているところです。遺言信託の諸費用や、報酬額なども掲載されています。 なお、「遺言信託」というのは、法律上の「信託」ではありません。実際のところは、行政書士やNPOが行っている遺言書作成サポートの諸サービスのようなものだと思うと分かりやすいでしょう。 |