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[【答弁書】 表紙部分の記載方法]
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誰かに訴えられると、裁判所から、訴状とともに呼出状が届きます。「口頭弁論期日呼出及び答弁書催告状」などと表題がつけられていたりします。
まず、これらが届いたら、答弁書を必ず提出するようにしましょう。訴訟の原則で、無視したままでいると、相手の主張を認めるものと扱われます。つまり、放置したままでいると、自動的に、敗訴してしまうのです。
なお、「【答弁書】の提出期日」や、「【口頭弁論】の期日」について不都合があれば、裁判所に、期日変更の申立てができます。このあたりの詳しいことは、呼出状に記載されている裁判所の電話番号に電話をして、担当書記官となっている書記官さんに聞けば、丁寧に教えてくれるはずです。
ただし、いまどきは裁判所を語った詐欺も横行しておりますので、初回の電話などは、電話帳を用いるなどして独自に調べた方が良いと思います。
さて、答弁書の記載方法です。
まず、呼出状に記載されている事件名・事件番号を記載します。そして、原告XXXX、被告YYYYを記載します。
次に、「答弁書」と表題を書きましょう。そして、文書作成の年月日をいれます。また、呼出状に記載されている裁判所名を、担当部課までいれて書きます。例えば、「大阪地裁 第3民事部 御中」というように。
次に、文書作成者の住所、氏名、電話番号を記入します。あと、「送達場所」の指定もしておきましょう。
以上で、書誌的な事項については出来上がりです。ついで、相手の請求に対する答弁、というように続いていきます。
(記載例:答弁書サンプル)
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事件番号 平成XX年(ワ)第XXXXX号事件
原告 碇 烈蔵
被告 柳 流輔
答 弁 書
平成XX年XX月XX日
大阪地裁 第3民事部 御中
(送達場所)
〒123−4567
大阪府YYYYYYY
TEL 8901−2345
被告 柳 流輔
第1 請求の趣旨に対する答弁
1 原告の請求を棄却する
2 訴訟費用は原告の負担とする
との判決を求める。
第2 請求の原因に対する答弁
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§お勧め資料§
● 『法務担当者のための
民事訴訟対応マニュアル』
田路 至弘 編著
(商事法務 2005年10月)
「答弁書」について、類書の中でしっかりとした記述があるのは、この本。
特に、74ページ以降で、「答弁書の記載事項」とあって、(1)「本案前の申立て・答弁」、(2)「請求の趣旨に対する答弁」、(3)「請求の原因に対する認否」、そして、(4)「被告の主張」と項目分けされて解説されており、コンパクトながら、(類書ではそれらの解説すらあまりないので)重宝します。
また、答弁書のサンプルもありますし、更には、「被告の対抗手段」「若干の理論的問題」としてまとめて解説されている項目も面白いです。
総評としては、「答弁書について知りたい!」という初心者さんであれば、とりあえずこの本ぐらいからはじめるのが無難ではないでしょうか。
● 『よくわかる本人訴訟Q&A』
新銀座法律事務所 編
(法学書院 2010年2月)
比較的最近の本人訴訟のマニュアル本。前掲の『法務担当者のための民事訴訟対応マニュアル』よりも、より素人向けの入門書です。とはいえ、レベル的には実践向きの水準にあり、決して低くはありません。
ただ、基本的に、原告として訴えていく場合をメインに据えていることもあってか、各種の紛争類型に即した訴状のサンプルがふんだんについており、訴えられる側にとっては無関係な記述が多いと感じるかもしれません。
もっとも、実践水準にあるマニュアルで、訴訟について知識を得たいという方には手堅い本といえるでしょう。
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