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  [100人の弁護団?]


提訴をして、第1回の期日を待つこと。おそらく、期日の数日前ぐらいに、『答弁書』が届きます。

まず、ここで本人訴訟の場合、驚かされるかもしれないのが、『答弁書』に代理人と記載されている弁護士の数。2人、もしくは、3人が多いのですが、時に、5〜6人もの弁護士がずらりと並んでいる場合があります。こういう時、何も知らないと、「袋叩き手にされるような圧迫感」を感じるということを、よく聞きます。


しかし、恐れる必要は何もありません。

実際には、筆頭弁護士が単独で事件を担当するのが普通で、「名前だけが並んでいる」というのが実情ですから。

これは、予め代理人として入れておくことで、法廷に実際に出向く必要がある場合、「代行を頼める」というメリットがある為に、実務的に、同じ法律事務所の同僚弁護士の名前を、ずらずらと並べているに過ぎないのです。

従って、一般に、担当外の名前だけ弁護士は、訴訟資料などに目を通していないことが普通でしょうから、休息の際に談話として話し合う程度のことはあっても、内容については詳しく知る立場にありません。


弁護士が受任している事件というのは、基本的に、準備書面等の書面を予め提出し、期日に、「陳述します」とひと言述べ、簡単に今後の弁護方針について尋ねられ、次回期日を決めるだけのことですから、内容を詳しく知らなくても対応できますし、また、裁判所の方でもそういう事情を心得ていますので、支障がないのです。

以上、弁護士名が沢山並んでいても、基本的に、「名義貸し」だと思って良く、そういうことで怯む必要はない、ということです。







 ● 訴訟のあれこれ編
   1 “まずは知ろう「裁判にかかる費用」”
   2 “弁護士に頼むべきか、自分でやるべきか”
   3 “見せかけの争点に騙されない”
   4 “「本人訴訟は不利である」、改めて、その覚悟を”
   5 “100人の弁護団?”
   6 “もう一度確認、本当に、訴えて割に合う?”
   7 “民事訴訟に関する法律や手続きを、学習する”
   8 “要件事実とは、何ですか? どう活用するの?”
   

   〆 民事訴訟一般の解説 (鳥取地裁・家裁HP)

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LawSchool 目次

T 訴状編
【訴状】の書き方などの解説。

U 答弁書編
【答弁書】、【準備書面】などの解説。

V 本人訴訟編
本人訴訟をする上での初歩的な心構え。

W ネットトラブル編
ネットにかかわる各種トラブルの各論。



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§お勧め資料§




● 『法務担当者のための
  民事訴訟対応マニュアル』
  田路 至弘  編著
  (商事法務 2005年10月)

民事訴訟手続きの全般について、本格的な解説およびサンプル書式がそろった、一般向けのマニュアル本です。

目次ページで紹介した新銀座の『Q&A』から、次のステップアップにはこの本が適当ではないでしょうか。

執筆人は弁護士ですし、また、出版社も法律専門誌を扱う商事法務、そして、この本のメインのターゲットがそのタイトルにもあるように企業の法務担当者ですので、本書の全般的な評価としては、内容面において使い勝手の良いマニュアル本だと思います。





● 『書式 民事訴訟の実務』
大島 明(民事法研究会 2012年5月)

民事訴訟をする上での基本的な手続きの解説とともに、書式のサンプルが載っている実務書です。各種の訴訟類型ごとの訴状・準備書面等の記載例も載ってもいます。

書式のサンプルを探しているような初心者の場合、不確かなネットのものよりも、まずは、著者が明らかな、こういうテキストの記載例を参照することの方が無難だと思います。







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