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本人訴訟、過払金返還請求の判例はどうやって入手する?
無償で利用できる判例データベース
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≪判例データベース≫
- 判例情報 (最高裁HP)
公的な判例データベース。ただし、全ての判例が収められているわけではなく、収録されていない裁判例も多くあります。その中には、よく引用される重要な裁判例などもあります。
- 消費者問題判例データベース (兵庫県弁護士会HP)
弁護士その他有志による投稿型データベース。比較的最新のものが雑然と入っています。
≪無償のデータベースは・・・、最高裁HPぐらい≫
無償で、かつ、安心して利用できる判例データベースとしては、唯一、上記の「最高裁の判例データベース」ぐらいというのが実情です。法テラスや国民生活センターなどでも、「暮らしの判例」などとして消費者関連の判例情報を提供していますが、基本的には、原文掲載ではなく、要旨を分かりやすく抜粋・解説した記事としてのものですから、「実際に裁判で活用する」との観点においては、あまり役立ちません。
従って、最高裁の判例データベースに掲載されていないものについては、原典に当たるほかありません。
ただ、原典といっても、公刊物未搭載のものでない限り、例えば、『判例タイムズ』や『判例時報』といった定評のある法律雑誌に掲載されているものが殆どです。その場合、自費でバックナンバーを購入するか、図書館での閲覧によることができます。市民図書館などでの蔵書はあまり望めませんが、県立図書館や、法学部のある大学図書館などであれば蔵書されているはずです。
なお、後掲の参考文献(『Q&A 過払金返還請求の手引き』)の付属CDにも、約250件の公刊物未搭載判例が収められています。個別の記事に沿った引用であり、値段も3000円。特に、公刊物未搭載判例は、一般的には、有料データベースでないと取得が面倒なので、非常にありがたいです。
また、著名な判例リストが掲載文献名とともに一覧表になっていますので、調査にも役立ちます。
その意味で、ご自分でキーワード検索をかけて闇雲に調査されるよりも、後掲参考文献をズバッとご購入された方が、コストパフォーマンス的に優れているのではないかと思います。
(最終2010年1月現在)
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● 『Q&A 過払金返還請求の手引(4版)』
名古屋消費者信用問題研究会 編著
(民事法研究会 2010年6月)
過払金返還請求訴訟を(自分で)やろう思うなら、お勧めなのが、この本。
基本的な論点となるべき箇所が網羅され、その上、各種訴訟資料のサンプル、利息計算用のエクセルシートのデータファイルまで付属されており、実務者向けの完全なマニュアル本となっています。
値段的には、3版の3000円からするとやや高くなりましたが、執筆者が弁護士なので、内容面での正確性にも安心があります。
この本を買って手元に置きつつ、なお不明な点について他の本を立ち読みなどでつまみ食いすれば、事足りるのではないでしょうか。
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§お勧め資料§
● 『簡裁消費者訴訟の実務』
司法書士執筆の訴訟実務本。消費者訴訟の分野について、主要な領域がカバーされており、かつ、近年過払いバブルに湧いていた司法書士業界だけあって、過払金返還請求などに取り組もうとする駆け出し実務家向けのマニュアル本(専門書)となっています。
従って、過払金返還請求を初めとした債務問題で、本人訴訟を考えるのであれば、これをお勧め。
訴状記載例などの書式サンプルも豊富なうえ、記載例それ自体もある程度のまとまりのあるものとなっており、素人には非常に参考になるのではないかと思われます。
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