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Lawschool 趣味の法律セミナー
[最高裁HPの雛形は、あくまでテンプレート]
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【訴状を書いてみよう!】の第2回目です。
前回は、アクセスが比較的たやすい資料に基づいて書くことを紹介しましたが、今回は、いよいよ実務的な見地からのポイント講義です。
≪最高裁のヒナ・書式サンプルは、あくまでもテンプレート≫
まず、前回紹介した「最高裁の雛形」についてですが、これは、「あくまでもテンプレートである」ということを指摘しておきます。即ち、この雛形を用いなければ、訴訟を提起することができない、というようなことはありません。
また、この雛形のように記載しなければ訴状ではない、ということもありません。
従って、お手元のパソコンで、ワード文書として作成すれば足りるのです。
むしろ、「最高裁のひな」を参照して、何が、記載項目として必要なのかに注意しつつ、自分でワープロ文書を作成する方が何かと便利です。
例えば、「あなたの言い分」というような欄です。
「最高裁のひな」を利用する場合、手書きになる上、記載スペースも狭いので、十分に言い足りないと思うことがあるのではないでしょうか? これが、自作のワープロ文書になれば、記載スペースに苦しむこともありませんし、誤字・脱字の訂正も簡単です。
つまり、「最高裁のひな」は、日常的に訴状などを書かない市民向けに提供されている、一つのテンプレートに過ぎないのです。実際、実務家などは、ワープロで訴状などを作成しますが、これは、弁護士の特権でもなんでもありません。
なお、念のために言えば、訴状などに、字数制限というものはありません。従って、あなたが必要だと感じるのであれば、字数にとらわれずに書いてください。
但し、やはり、必要にして十分な文章を目指すのが理想ですし、何よりも、訴状の役割からして、不適切な文章というものもあります。実務的にも、訴状は簡単な文章にして、具体的な言い分などは「準備書面」という形で提出したりすることも多いのです。
つまり、訴状に全部書かなくても、後から言い足せる機会がある、ということです。
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>> 専門家でない普通のあなたが裁判をするには? そのノウハウを解説
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§お勧め資料§
● 『法務担当者のための
民事訴訟対応マニュアル』
田路 至弘 編著
(商事法務 2005年10月)
訴状の作成をはじめ、裁判のテクニック全般について学びたいのなら、この本。書式のサンプル、具体例も要所において掲載されて重宝します。
訴訟の専門的な知識についても、本人訴訟をする上で必要な分量で解説されており、下手に学問書を齧るより、平易で分かりやすく素人向きの良書だと思います。
本書の最大の特徴は、企業の法務向けの本を謳っているように、類書にはない、ちょこちょこっとした訴訟戦術のような豆知識が盛り込まれていることです。過大な期待はすべきではありませんが、弁護士と接点をもたずに訴訟をする場合、こういった走り書きのようなメモでも大いに参考になるのではないでしょうか。
● 『書式 民事訴訟の実務』
民事訴訟の書式を中心にした実務本。実際に訴訟に参加するならば、書式は知っておくに越したことはありません。手続きの流れに沿って、実務の観点から必要となる解説が付されていますので、本人訴訟を考えるならば、訴訟の手続き面に関しては必須の一冊かと。
勿論、書面の内容をいかに書いていくかについては、実体法などの別のテキストでの勉強が必要となります。
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