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  [最高裁HPの雛形は、あくまでテンプレート]


【訴状を書いてみよう!】の第2回目です。

前回は、アクセスが比較的たやすい資料に基づいて書くことを紹介しましたが、今回は、いよいよ実務的な見地からのポイント講義です。



≪最高裁のヒナ・書式サンプルは、あくまでもテンプレート≫

まず、前回紹介した「最高裁の雛形」についてですが、これは、「あくまでもテンプレートである」ということを指摘しておきます。即ち、この雛形を用いなければ、訴訟を提起することができない、というようなことはありません。

また、この雛形のように記載しなければ訴状ではない、ということもありません。

従って、お手元のパソコンで、ワード文書として作成すれば足りるのです。


むしろ、「最高裁のひな」を参照して、何が、記載項目として必要なのかに注意しつつ、自分でワープロ文書を作成する方が何かと便利です。

例えば、「あなたの言い分」というような欄です。

「最高裁のひな」を利用する場合、手書きになる上、記載スペースも狭いので、十分に言い足りないと思うことがあるのではないでしょうか? これが、自作のワープロ文書になれば、記載スペースに苦しむこともありませんし、誤字・脱字の訂正も簡単です。


つまり、「最高裁のひな」は、日常的に訴状などを書かない市民向けに提供されている、一つのテンプレートに過ぎないのです。実際、実務家などは、ワープロで訴状などを作成しますが、これは、弁護士の特権でもなんでもありません。

なお、念のために言えば、訴状などに、字数制限というものはありません。従って、あなたが必要だと感じるのであれば、字数にとらわれずに書いてください。

但し、やはり、必要にして十分な文章を目指すのが理想ですし、何よりも、訴状の役割からして、不適切な文章というものもあります。実務的にも、訴状は簡単な文章にして、具体的な言い分などは「準備書面」という形で提出したりすることも多いのです。

つまり、訴状に全部書かなくても、後から言い足せる機会がある、ということです。











 ● 訴訟の初歩  始まりは、訴状から
   1 “裁判に対する心構えと、訴状の基礎”
   2 “最高裁の雛形は、あくまでテンプレート”
   3 “表題部分の記載方法”
   4 “【請求の趣旨】の記載方法”
   5 “【請求の原因】の記載方法”
   6 “【請求の原因】の実務的な記載方法”
   7 “訴状を書く上での4つのポイント”

   〆 日弁連の訴状等のサンプル(日弁連)
    自分で訴状をワープロ作成する場合には、
    最高裁のヒナより、サンプルとして適しています。


 ● 訴訟の前段階  内容証明の利用方法
   8 “クーリングオフの概要(特定商取引法の場合)”
   9 “内容証明の利用法”

 ● 小額訴訟と支払督促
   10 “小額訴訟と支払督促、その選択は?”
   11 “内容証明から、訴状への転用”

   〆 小額訴訟の訴状サンプル、書き方

 ● 訴訟費用
   12 “弁護士費用は、訴訟費用?”


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目    次

LawSchool  編
 〆 訴 状編
 【訴状】の書き方などの解説。

 〆 答弁書編
 【答弁書】、【準備書面】などの解説。


◆ 本人訴訟編
本人訴訟をする上での初歩的な心構え。


◆ ネットトラブル編<
ネットにかかわる各種トラブルの各論。





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§お勧め資料§



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  民事訴訟対応マニュアル』
  田路 至弘  編著
  (商事法務 2005年10月)

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勿論、書面の内容をいかに書いていくかについては、実体法などの別のテキストでの勉強が必要となります。





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